« ●キングスレイ・ウォード『ビジネスマンの父より息子への30通の手紙』 | メイン | ●三木義一『日本の税金』 »
2007年06月30日
●伊東乾『さよなら、サイレント・ネイビー』
オウムのことを考えるのは、ほんとうに気が重い・・。事件から時間がたつほど、苦痛になってくる・・。この本の感想を考えるにも、エネルギーが必要だ。ただ、自分のためのメモ。

「「われらが内なるオウム」。それに恐れることなく向き合うこと。かつてではなく今、そして未来のために、知らずして病んでいるかもしれない「私自身」の治療のために何が必要なのか。」「カルト教団にマインドコントロールされたからといって、幼少期からの本質的な価値観が変化するとは思いにくい。オウムの死生観は竹に接がれた木のようなものだと俺には思えてならない。
「普通の日本人」である豊さんも、ほかのすべての人々も、60数年前までの日本人と同様、普通にマインドコントロールにひっかかりやすい。実際いろいろなものに引っかかった。」「私は21世紀に入って得られたさまざまな新手法や知見を用いて、豊田の、そしてオウムの事案をどう扱うべきか、最高裁でなされるチェックにあわせる形で、解き明かせねばならないと考えた。また、「情動」に流されるのではなく、立ち止まって振り返り、理性をもって善後策を組み立てることがいかに可能か、根拠に基づいて示すべきだとも考えた。」
「一連のオウム事件から10年以上の月日が流れ、おぞましい印象ばかりが残って、具体的な記憶が風化している今日こそ、過ちを経験した人間自身からの「引き返せ、取り返しのつくうちに」という言葉が、もっと広い層の「わたしたち」みんなに、もっと形を変えて、もっと言葉を変えて、つねにつたえられてゆくべきだ。それらを確実に生かし、犯罪を防止してゆかねばならないだろう。」
投稿者 esaka : 2007年06月30日 15:04
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://editreal.sakura.ne.jp/mt/mt-tb.cgi/1128