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2004年11月25日
マイケル・リンチ「国際石油市場」
このブログでも最初から、燃料電池などの新しいエネルギー供給法に関心を持つのは、環境問題への関心というよりも、石油生産量のこれからに大きな不安を抱いているからだ。石油の場合、利権があまりに巨大なだけに、生産量の限界が少しでも見えれば、それを見越して、各地で政情不安が引き起こされだろうことは、今回のイラクの様を見ていても明らか。
というわけで、今後の石油供給の行方には、注目しているわけだけれど、RIETIのサイトにあるマイケル・リンチの論文「国際石油市場──政治と経済」は、かなり楽観的だ。
「今後3〜5年の間はおそらく、原油の需要の伸びがOPEC非加盟国からの供給の増加を上回ることはないと思います。OPEC非加盟国の石油資源は豊富で、オイル・サンド、重質油、深海油田の採掘なども大きく発展するでしょう。」この予測どおりに進めば、それはそれでけっこうなことだ。以前エントリーしたジェレミー・リフキン『水素エコノミー』では、こんな感じ。
「価格が20ドルか、さらにもっと下まで下がり、そのレベルに留まる可能性も大いにあります。おそらくは長期にわたって、20ドル台の前半から中ほどの手ごろな価格になると考えます。」
「石油生産について専門家は大きく2つに分かれている。28〜38年後に石油生産がピークを迎えるとするグループと、8年〜18年後とするグループ。」これが単なる杞憂で終わればいいけれど。エネルギーに関する話は、何かすべて闇に包まれている感じですっきりしないが、とりあえずもう少しフォローしてみよう。
「2020年に入るころには、世界は石油と天然ガスをますます必死になって確保しようとするだろう。先進工業国だけでなく、発展途上国、とくに中国、インドも化石燃料に依存するようになっているため、燃料を求めての競争は、真にグローバルな現象となる。価格が着実に上がるので、世界経済に大混乱を起こす。」
投稿者 esaka : 2004年11月25日 11:02
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コメント
マイケル・リンチ氏の石油に関する長期的需給についての見とおしは、強国の政策的転換を考慮にいれなければ中庸を得ていると思います。
しかし、サウジアラビアとイランと中国の政情・対外政策と米国ブッシュ第2期政権の政略のバランスは今後4年不確定要素の高いものであるとみるべきでしょう。
特に中国と米国は地政学的決定権を握るだけに積極的に石油需給の霍乱を図る可能性が高いためです。
N.Schneider
投稿者 Norbert Schneider : 2004年12月06日 15:30
こんにちは。今後数年間の世界情勢予測から石油市場への影響を予想するところはわかるのですが、マイケル・リンチの論文には、埋蔵量という言葉がないので、ちょっと違和感感じたわけですが、そういうものなんでしょうか・・。まぁ、心配しても、真実はわからないわけですが。
投稿者 esaka : 2004年12月07日 12:16